普段からどちらも目にするものですが「ラベル印刷」と「シール印刷」の違いをご存知ない方も多いはずです。似たような用途で使用されているためラベル印刷とシール印刷は混同しやすいものですが、「ラベル」という言葉には荷札や貼り紙という意味を持っており、貼り付けるものの情報を付与するために使われています。「ラベリングする」という、くべるという意味で使われれる言葉からも分かるように、貼り付ける対象物が何かを表示しているのがラベルです。そして表示しているもの自体をラベルと呼ぶため、裏面が粘着性のものもあれば、粘着性のないただの神のようなラベルもあります。

そのためラベル印刷を行うとなると、単にモノを指し示すためだけの印刷で、シール台紙を使うことを必ずしも指しているとは限りません。「シール」という言葉には、本来の英語の意味としては「文章を証明する印象類」を指しています。ドラマなどで見たことがある方もいらっしゃるはずですが、西洋ではもともと手紙を入れた封筒をとじるときに蝋を垂らして刻印を押していました。そしてそれをシールと呼んでいたのですが、時を経ることによってシールの本来の意味が代わり、「糊が付いた紙」という意味で利用されるようになったのです。

そして日本でも糊付きの紙という意味で使われるようになりました。ですから「シール印刷」というと、ラベルとは違い、粘着性を持った紙にプリントすることを指しています。